久留米高専の中武先生がOKノズル等を使用して実験を行った事例紹介です。
低炭素・脱炭素社会に向けて
技術概要
従来の常識では、内燃機関用の燃料にミリサイズの気泡が混入すると異常燃焼が起こり燃費改悪、機器寿命減少が生じました。本技術は、燃料中にファインバブル(<100µm)を添加し、着火性の向上と燃焼時間の短縮によるディーゼル機関やガスタービン機関などの内燃機関の燃費を5%改善する装置です。
燃料供給系統やエンジンの改造が不要で、しかも単純な構成の装置なので、容易にアドオン可能です。また、きわめて小さな動力(エンジン出力の0.1%以下)で稼働し、省エネ効果が大きい装置です。
実績
多種の内燃機関にて燃費試験
負荷平均で2~6%の燃費改善/最大10%程の燃費改善
小型ディーセル機関(257kW、C重油)
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大型ディーゼル機関(7460kW、LSA重油)
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テストエンジン仕様
ラボ用ディーゼル | 12kW、軽油/LSA重油 |
小型ディーゼル | 257kW、LSA重油/C重油 |
中型ディーゼル | 1,600kW、LSA重油 |
大型ディーゼル | 7,460kW、LSA重油 |
小型ガスタービン | 45kW、軽油 |
燃費改善のメカニズム
今後
- 実機に搭載し実証確認
- 内燃機関以外のボイラーなど燃焼機器の省エネ
- バイオ燃料や液体アンモニア燃料へ適合し、脱炭素社会への貢献
問い合わせ先
久留米工業高等専門学校・機械工学科・中武靖仁
TEL:0942-35-9369
メールアドレス:nakatake@kurume-nct.ac.jp
URL:https://energy-labo.jimdofree.com/